退職の意思を固めてからわかったこと/みんな大事なことに気づいていない

今の日本の社会に存在する働く人たちは『やり直しがきかない社会』を生きている

先月、管理職との面談で、来年度中の退職の意向を伝えてから少しだけ見えてくるものに変化がありました。

 

『なぜあなたはこの会社で働くのか?』といった視点で周囲の人間を観察すると、大きく二つに分類することができます。

 

1.勤続年数が長くなればなるほど『今の職にしがみつく上司・先輩』と、2.日本の雇用制度を理解せずに入社してきた『今の境遇に不満を言う若手』です。

 

1.勤続年数が長くなればなるほど『今の職にしがみつく上司・先輩』

今の日本の雇用制度は、依然として終身雇用を前提としています。

 

特に、私のように30代前半のいわゆる『若手』はまだ可能性はありますが、40代後半の『ベテラン』ともなると、簡単に転職という選択をする人はほとんどいません。

 

一つの企業に長年勤めていれば、それ相応の経験値などが蓄積され、ある程度人計算できる人材には成長するのでしょうが、私から見ると、早期に円熟している管理職や先輩が多い印象を受けます。

 

大企業では終身雇用制や年功序列が当たり前であり、私の会社も例外ではありません。

 

特にビジネススキルについては、30代以降は、いかに自己研鑽してきたかで雲泥の差がついています。

 

私はビジネススキルや組織論、心理学などをハードスタディした方だと自負しており、また、多分に自信もあります。

 

しかし、組織の意思決定や調整事については、私以外の人的要因が複数絡んでくるので、モチベーションの低い職員や考える技量に乏しい上司などが関係してくると、全てをコントロールできるわけではありません。

 

こういった『今の職にしがみつくこと』が本能的に思考の根になっている人たちを多く抱える会社は衰退するのではないかと危機感を覚えてしまいます。

 

社会学者の古市憲寿さんが著書『だから日本はズレている』(新潮新書)の中で、ノマドワークと一般企業に勤める会社員との比較において、以下のように述べています。

そう、僕たちは「やり直しがきかない社会」を生きている。だけど「スタイル」だけならば、誰もが何歳になっても変えられる可能性がある。そこで繰り返し「スタイル」をめぐるノマド論が登場しては消えていく。

 

いくら優秀な人材でも、この旧態依然とした制度の枠組みにはめられては、よほど強い意志がない限り、少なからず惰性に流されていく可能性があります。

 

2.日本の雇用制度を理解せずに入社してきた『今の境遇に不満を言う若手』

若手も例外ではなく、彼らの発言には多くの矛盾点が存在しているにもかかわらず、その矛盾に気付かず、自分たちの置かれている状況を都合の良いように解釈し、不平不満を言っている現象が起こっていることに気が付きます。

 

そもそも自分のおかれている日本という国の雇用制度や税制度について本質的な理解をしないまま、日本の会社という歯車の一部になっているという感覚が欠如しているのが問題なのかもしれない。

 

これでは、給料が安いとか、休みが取れないとか、やりたくない仕事をしなくてはいけないとか、ウマの合わない上司・部下・他部門の人と打ち合わせをしなくてはいけないとか・・・そんな矛盾した不満が出てくるわけです。

 

そもそも、そいうった環境に就職を希望してきたのは自分自身だというにも関わらず・・・

 

しかし、そういった不満があるにも関わらず、すぐに転職や退職をしないのは、どこか『終身雇用』といった洗脳教育を受けてきたことに気が付かず、また、次の終身雇用先を探すことへの一種のビビりがあるのかもしれないですね。

 

若者の就職後3年以内の離職率が高いのは有名ですが、3年を超えればみんな納得して、また、満足してその会社に勤めているのかと言えば、かなり懐疑的な見方をせざるを得ません。

 

自らの洗脳を解いたからこその意見

少し愚痴のようになってしまいましたが、こういった組織が日本にはめちゃくちゃ存在していて、こういった組織で日本の経済が成り立っているというのも理解しています。

 

ですので、一方的にすべてを批判しても仕方がないので、『私の生き方』として、別の形で日本の制度を利用しながら、日本の歯車の一部になろうと思います。

 

RYO

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